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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2019.11.29

異業種リレーの「わ」No.671 有限会社 たかの 専務取締役 髙野 憲治さん

今回は、「武田石材」代表、武田 寛紀さんのご紹介により、「有限会社 たかの(福山市沼隈町常石989-1 TEL:084-987-0727 )」専務取締役、髙野 憲治さんに登場願いました。


大切なことは祖母のオリジナルソースから

 

…食堂から弁当屋へ

 祖父母が昭和34年に開店した「食堂たかの」が、平成元年に仕出し・弁当屋になり、今は父が代表を務め、私も経営に携わっています。

 高度成長期、造船業が大いに発展した常石地区において、造船所の目の前にあったうちの食堂は、工員たちが胃袋を満たす格好の場所でした。店内40席はいつも超満員で、造船所への弁当配達もあり、加えて当時は、水族館とクルージング、週末の花火で大人気だったリゾート施設「マリンパーク境ガ浜」の屋台の業務委託も受けていたため、祖父母も父母も大忙し。私も、小学生の頃から、姉と自分の食事は自分で作ったり、浜まで追加の食材を自転車で運んだりしていました。

 その後、祖父母も歳をとり、負担を減らすために業務を弁当だけに絞りました。サバの塩焼きや豚の生姜焼きなど食堂時代の人気メニューを含め、ボリューム満点の約50種を販売しています。平成5年からは、福山市からの業務委託を受けて福祉弁当の配達を開始。1人暮らしの高齢者宅へ365日、昼食と夕食を届けています。



…ビンゴソースが起爆剤に

 メニューの味を決めていた祖母が、サバの竜田揚げ用に生みだしたオリジナルソースは今、瓶詰めの「ビンゴソース」として全国展開しています。商工会などの力を借りて平成23年に商品化。ブラッシュアップを重ね、現在は学校給食にも採用されています。味も、無添加の「特選」と、奥深い辛さがある「旨辛」、濃厚な「ビンゴポンズ」が加わって4種になりました。全て店内で製造しています。

 商品化にあたり、業種を超えた人脈が増え、学んだブランディングのノウハウは弁当作りにも活かすことができました。例えば、県内外の人脈の拡がりを活用し、各地の食材を使ったメニューを商品化。他に、お客様へのヒヤリングをもとにメニューを考え、オリジナルデザインの掛け紙をつけて、記憶に残る企画弁当も販売中。とりわけ、子どものスポーツ大会に向けた「必勝祈願弁当」は大好評です。さらに来月からは、店頭の弁当メニューなどをリニューアル。従来の、ニーズに合わせてボリューム重視にしていたものから、〝健康提案〟を目的とした、野菜多めのベジ盛り弁当や、ご当地弁当などを新たに加えていく予定です。

 私は、ビンゴソースを特に子どもたちに勧めたいんです。肉、魚、野菜…何にかけても合うからこそ、かけるだけで食べず嫌いがなくなるきっかけになれば、と期待しています。私自身、小4~2歳児の4児の父親ということもあり、子どもには何でも食べて元気に育ってほしいと願っていますから。

 弊社の歴史からすると、ビンゴソースは生まれたてですが、これが無ければ今は無かったと思えるほど、私と弊社の成長を支えています。ですから、シリーズが増える度、亡き祖母に感謝を伝えています。祖母へのオマージュとして作った、ビンゴソースを使った竜田揚げ弁当「さば重」が、当店の看板メニューになっていることも含めて。


…弁当屋から食堂へ

 食堂を復活させる。これが今の私の目標です。産地直送を軸に、沼隈にいながら各地の美味しいものを食べられる食堂であり、同時に、誰もが繋がれる地域の交流拠点にもなれたらと考えています。既に計画を進行中で、外観は、町外からも目掛けてきてもらえるようなデザインにする予定です。実現したら、地域のおばあちゃんたちにも調理場で活躍していただきたいですね。晩年も人を支え、繋がり合い、元気に過ごしてもらいたいから。

 今でも「ばあちゃんには世話になった」と思い出話をする人がいるのは、かつての〝たかの〟が、地域のプラットフォーム(基盤)だったからだと思います。私の代でも再び、常石という地域ごと幸せにできる〝たかの〟を造っていきたいです。



異業種リレーの『わ』

◎この記事を書いたのは