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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2019.9.12

異業種リレーの「わ」No.663 松永花壇 3代目 杉田 憲吾さん

今回は、「松岡製麺有限会社の専務取締役、松岡良亮さんのご紹介により、「松永花壇(福山市今津町3-8-22 TEL:084-933-2055 )」3代目、杉田 憲吾さんに登場願いました。


種を蒔いて育てる喜びを伝えていきたい

 

…創業67年目の種苗・園芸店

 松永花壇は、今津町の県道48号線沿いにある種苗・園芸店です。100坪ほどの店内で、花苗や鉢花、観葉植物、果樹、多肉植物などを約1000点、花と野菜の種・球根を多い時期で約700種類取り扱っています。様々な鉢や肥料、培養土なども用意しているので、園芸初心者の方でも必要な道具を全て、当店で揃えることができます。

 当店の歴史は1952年、祖父が植木屋兼種屋として開業したことに始まります。父の代で切り花と園芸品種を中心に扱うようになり、私が入社した20年前に種苗・園芸店へ移行、現在は切り花は扱っていません。

 花にはあまり興味がなかった私ですが、大学時代、突然、花屋を継ぐ決意をします。きっかけは、友人に付き添って花屋に行ったことでした。目の前で手際よく花を選んで束ねていく店員さんを見て、初めてこの職業をかっこ良く感じたのです。そして、改めて親の仕事を商売として考え、面白そうだと思いました。卒業後、1年間は取引先の種苗会社で修行して家業に従事。店先で毎日お客様と接しながら実務経験を積み、種苗管理士や国家資格の園芸装飾技能士を取得しました。


…お客様の〝明日への力〟に

 スタッフは両親と妻、パート、私の5人。全員がアドバイスできるので、花を育てていた方が野菜を育てるようになったり、その逆もあったりと、栽培の幅がどんどん広がっていきます。誰もがインターネットで何でも調べられる時代において、年代を問わず多くの方が頼ってくださることがありがたいです。 

 それに応えるため、私自身も花や野菜、果物を育ててきました。トウモロコシの秋採りを成功させたこともあります。実体験が一番の知識となり、お客様にも具体的に説明できるので喜ばれます。また、相談に来られた方の成功談や失敗談も生きた情報になりますし、時には、品種のプロの知識も借りて正しい情報をお届けしています。しかし、どれほど手を尽くしても「開花しなかった」「イノシシに食べられた」という残念な報告は届くものです。特に野菜は、失敗したらリベンジできるのは来年。次こそは収穫の喜びを味わっていただけるよう、私たちが確かな知識を蓄える努力を怠るわけにはいけません。

 こんな考え方をするようになったのは30歳の頃からです。当時、親の介護疲れから花に癒しを求めて来られた女性が、お気に入りを見つけ「これでまた明日も頑張れるわ」と笑顔で帰れらました。「これだ」と思いましたね。お客様の〝明日への力〟になるために、この仕事をすべきだと気づいたのです。そこから商品管理に取り組む姿勢も変わり、店内の植物が元気な状態でお客様を迎えられるよう、心を込めて世話するようになりました。


…種屋としても頼られたい

 我々の使命は、植物を種から育てるという文化を、次の世代へしっかり繋ぐことです。種を蒔く喜びを知ってもらうため、同時に当店が種屋であることをアピールするため、昨秋から月に1度、農家さんが育てた野菜を並べてマルシェを開いています。採れたて野菜のおいしさを知って、自分でも育ててみようと、種蒔きを始める方が1人でも増えてくれたら嬉しいです。今月は20日(金)と21日(土)に予定していますので、ぜひ遊びに来てください。

 経営の舵取りは、現在父がしていますが、代替わりのときが近づいているのを感じています。試練も待ち受けていると思いますが、祖父や父がしてきたように、お客様を笑顔にするお手伝いをしながら、老舗の種苗・園芸店として成長していきます。3代目の私にしか見えない景色がきっとあると信じて。



異業種リレーの『わ』

◎この記事を書いたのは