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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2019.8.30

異業種リレーの「わ」No.662 松岡製麺 有限会社 専務取締役 松岡 良亮さん

今回は、「株式会社こんどう電器の代表取締役、近藤愼二さんのご紹介により、「松岡製麺 有限会社(福山市桜馬場町5-35 TEL:084-922-2213 )」専務取締役、松岡 良亮さんに登場願いました。

 

ラーメンの価値を高める製麺会社に

 

…こだわりの食文化を継ぐ

 自社製造の生麺を、ラーメン専門店をはじめ、お好み焼き屋、居酒屋、焼肉屋などの飲食店に卸し、今年で70周年を迎えました。戦後、中国から帰国した曽祖父が、焼け野原になった福山で人々を元気付けようと麺屋を始めました。私で4代目です。創業時はラーメンと、当時福山で主流だったうどんの両方を製麺していたようですが、現在は売上の97%がラーメン、残りがうどんやそば、パスタなどで、福山を中心に約80店と取引しています。

 もともと備後には醤油ラーメンの文化があり、トッピングも福山ではバラ肉と一緒に炒めた野菜、尾道では焼豚やメンマ、笠岡では煮鶏と、地域ごとに特徴がありました。弊社は昔から、麺を取り扱うお客様とともに商品開発をしてきたので、そのお店の味や想いに合わせた麺を作る小ロットの麺づくりが強みです。備後に限らず、九州や関東の専門店からも頼っていただいています。

 私は大学で経営学を学び、2014年に入社しました。学生時代に家業を手伝ったとき、松岡製麺がいかに多くのお客様から信頼されているかを実感でき、父と一緒に守っていこうと決めました。幼い頃から母の作るラーメンが大好きで、学生時代からラーメンを食べ歩いています。と言っても味比べするのではなく、麺の配合バランスや麺を切るときに使う機械の刃を想像するというマニアックな楽しみ方です。おかげで、食べたお店の麺をある程度、再現できるようになりました。



…その一杯に寄り添う

 麺の出来栄えを左右するのは主原料の小麦粉です。弊社では国産小麦の積極的な使用や独自のブレンドで味と食感にこだわり、コシと風味を生む〝かんすい〟を混ぜ、独自システムで作った天然水に近づけた水などを加えて40~50種を製麺しています。太さも細麺、太麺、平麺など様々あります。しかし、これだけ数があっても、スープと完璧にマッチングする麺がなければ作るしかありません。時には何年も掛かることもありますが、お客様の理想の一杯に近づけることが我々の使命ですから、とことん寄り添い続けます。

 例を挙げるなら、千田町にあるラーメンハウスの細麺が、正にそれです。「春よ恋」などの北海道産小麦を100%使った麺で、香り、味、食感のどれを取っても、スープとの相性は抜群。お客様と一緒に開発した父によると、ここに辿り着くまでに10年を要したそうです。共同開発は私も積極的に受けていて、この夏は、栄養成分が豊富な国産の明日葉を練りこんだ生中華麺と生パスタ、盛岡風の生冷麺を開発しました。



…目指すは100年企業

 昨年11月、創業時から細々と続けてきた茹で麺の製造をやめました。生麺の製造室を広げ、最新の製麺ラインを導入したことで、効率もあがりました。5年ほど前に始めた生麺とオリジナルスープのセット販売も、年々認知度があがり好調です。また、5月には笠岡市の取引先を引き継ぐ形で、直営の尾道ラーメン店「麺家○」をオープンしたので、今年は例年より慌ただしく動いています。

 廃業する麺屋も少なくない中、今があるのは、初代からの「会社を大きくしようと考えるな」という教えを守り、価格競争をせず、ひたすら〝おいしい麺づくり〟に打ち込んできたからだと思います。今の目標は100年企業になること。そして、100周年を迎えた時、「備後で生麺といえば松岡製麺」と言っていただけるような麺屋になることです。

 ラーメンは国民食。おいしいのが当たり前で、我々が普通の麺を作っていてはラーメン屋が生き残れません。引き続き、ラーメンの価値を高める麺づくりに励みたいです。



異業種リレーの『わ』

◎この記事を書いたのは