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知を楽しむ

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No.12 考えるということ 考え続けねばならない
by 藤原 勝弘 2010.1.1

 戦後60年余。今我々の前にある価値観や常識と言われるもの、そしてそれをもとに判断していること、つまり“前提”としている様々な基準は果たして永遠に間違ってはいないのだろうか。
 近代以降の日本は西欧化をはかることを国の目標としてきたと言っても過言ではないだろう。福沢諭吉の言うように、明治維新は日本の独立を守るためにそれが必要であったが、そこではまだ伝統的な「日本人の心」や「武士道」や仏教・神道など日本的習俗はしっかりと残っていた。しかし太平洋戦争での敗戦後、GHQやアメリカ政府のとった対日政策は「自由・民主主義の正しい戦後」を推し進めるためであり、一方日本は国際社会に復帰するため「戦前的なもの」は誤りであるとし「正しい戦後」(アメリカ的価値観)を導入する必要があった。だからといって京都大学の佐伯啓思教授が「日本の愛国心」で言っているように「日本的なもの」を消しゴムで消すように消し去ることができるはずもなく、その結果、戦後の日本は精神的な面で「負い目」を持ち、なおかつ新しく導入された価値観の「二重構造国家」となるべくしてなったと言える。そして「正しい戦後」への抑圧が余りにも強くなれば「価値の分裂」を引き起こし、国全体が一種の「解離性人格障害」の様相を呈すると精神科医の香山リカは述べている。(同書)現状の日本の混乱ぶりはある意味このような状況ではないのだろうか。ドイツの哲学者ニーチェはこうした価値観を喪失し混乱を呈した状態をニヒリズムと呼んだのである。
 日本を代表する知識人と言われた小林秀雄はその著書「考えるヒント」で本居宣長を引用し、“考える”と言うことはどのような意味かを語っている。それは“かむかう”と読み“む”は身であり、“かう”は交わることで、我々の周囲に起きる様々な事象に対し身を行き交いさせるという意味であると言っている。つまり国や社会や人に常に関心をよせ考えることで「真実」や「本質」が見えてくると言うのである。我々が前提としている戦後の価値観は果たして間違ってはいないのだろうか?。“我々の手にする真実は常に部分的な真実でしかないならば我々は考えることを止めることはできない”(「哲学の起源」)と言ったスペインの哲学者オルテガ・イ・ガセットの言葉が蘇る。
(おわり)


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ブログを書いた人
藤原 勝弘
一九四四年生まれ。慶応義塾大学卒。広島テレビ勤務を経て、現在、松岡病院に在勤。
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