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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2019.7.25

異業種リレーの「わ」No.659 有限会社 南部産業 代表取締役 池田 敏明さん

今回は、「株式会社 Team未来」の代表取締役社長、田中 宏さんのご紹介により、「有限会社 南部産業(福山市多治米町5-20-8 TEL:084-953-1000 )」代表取締役、池田 敏明さんに登場願いました。

 

お客様の笑顔が残ってくれれば、それでいい

 

…特殊な仕事だからこそ

 家庭から出る一般廃棄物や事業所から出る産業廃棄物、危険性や有害性のある特別管理産業廃棄物など、弊社は様々なごみを収集し、適正な処分場まで運搬しています。


 昭和41年に私の両親が創業、昭和63年に事業所登録して以来、福山市内の事業所をメインに回っています。最近はマンションやアパートなど集合住宅も増え、一部、個人宅からの定期依頼や引越しなどの一時的な依頼も受けています。


 車の運転が好きで家業を手伝っているうちに、この仕事が好きになり、23歳で正社員になりました。お客様と何気ない会話をしながら関係を築いていく毎日が楽しかったのです。そのため、代表になった今でも、従業員と同様、ルート回収に出ています。


 一番嬉しいのは「ありがとう」の言葉です。ごみは要らないから捨てるもの。お客様は利益を生まないものに対して、お金を払っているわけです。そんな特殊な業種ですから、なおさら感謝の言葉が心に重く響きます。



…処理方法は常にアップデート

 ごみを取り巻く法律はすぐ変わります。それは、我々が健康に快適に過ごすため、自然に極力負荷を与えないためだからです。


 環境への意識が高まり、レジ袋を断る人も増え、企業も自然素材を使った商品や、廃棄時に解体しやすい商品づくりを進めています。例えば、ストローをプラスチックから紙に変える動きも、その一つです。プラスチックごみのポイ捨てによる深刻な海洋汚染をなんとかしようと、企業側は今、一生懸命努力しています。おそらく、将来的にはプラスチック以上に便利で安価で、より環境への負荷が少ない製品が生まれることになるでしょう。それ自体は良いことです。しかし、そもそもは使う側のモラル違反が原因です。一人ひとりが、ごみを正しく捨てるように気をつければ、環境汚染のほとんどは解決されると思うのです。


 とはいえ、ごみ処理については、どうしても白黒つけられない部分もあります。例えば、使い終わったマヨネーズやケチャップのボトル。福山市では、汚れを取り除いて捨てなければいけませんが、洗えば水という資源を大量に使うことになり、拭き取れば大量のティッシュがごみに変わってしまいます。どう捨てるのが正しいのか、答えは出ません。


 ただ、はっきり言えるのは、廃棄する手間とコストと環境への負荷、リサイクルしたときの価値、処理施設の技術革新を考えて、その時代の最善策が選ばれているということ。私は、いつの時代も自治体のルールを守ったごみ出しが、健康と自然環境を守ることにつながると考えています。


…ごみを意識しない世界へ

 ごみの中から貴重品が出てくることはよくあります。弊社には従業員が14人おりますが、全員が、例え1円でも必ず報告してくれます。何年か前、5万円が入った熨斗袋を見つけたと報告されたときは、お客様から「こんなことがあるなんて! もう諦めていたのに」と大変感激されました。私は、従業員の誠実さが嬉しくてたまりませんでした。本当に誇らしいことです。


 ごみは、人が生きて動く限り必ず出ます。どんなに便利なものでも、最終的にはごみになって捨てられます。それを、皆さんの目の前から無くすことが我々の仕事です。「無くす」ことについて、どう差別化を図るかは非常に難しく、誠実に正直に業務にあたる日々を重ねていくしかありません。究極のサービスとは、人々がごみを意識することなく、健全に生活できる福山にすることだと思っています。我々が仕事をした後には、お客様の笑顔さえ残ってくれればいい。その想いが伝わる仕事を、今後も続けていきます。



異業種リレーの『わ』

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