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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2019.3.16

異業種リレーの「わ」No.646 ジョイナス・ナカムラ 代表 中村 泰治さん

今回は、「株式会社AFW」代表取締役、千葉二朗さんのご紹介により、「ジョイナス・ナカムラ(福山市新市町宮内197-1 TEL:0847-51-4951 )」代表、中村泰治さんに登場願いました。


福祉業界から頼られるアパレル企業になるために

 

…選ばれる企業を目指して

 地元の新市町で衣料品の卸業を営み、今年で48年を数えます。父が創業した中村商店の事業を、次男の私が2008年に継承。同時にジョイナス・ナカムラに社名を変えました。英語で仲間を誘う言葉、ジョイナス(Join us!)に「お客様とつながり、お客様に選ばれる販売者でありたい」という願いを込めました。

 主な商品は60代以上のレディースカジュアルウェア。備後のメーカーから仕入れ、関東方面の農村地帯の洋品店に卸すという流れは、先代の頃から変わりません。農業を営んでいる人は体格のいい人が多く、腕回りや腰回りが大きい服を好まれます。そのため、同じLでも少し大きく、なおかつデザインも流行にそったものを揃えてきました。もともと仕立てのいい洋服を、価格を極力抑えて卸していましたが、地域のニーズに合わせた商品選びも、激動のアパレル業界を生き残る力になっていたのかもしれません。



…介護施設で移動販売

 昨年3月から、介護施設で洋服の移動販売を始めました。施設と打合せして商品数や価格帯などを決めた上で訪問し、施設で暮らす方々にに買い物を楽しんでもらっています。施設への営業回りは、なかなか大変でした。利用者さんが喜ぶなら施設も喜ぶだろうと期待していましたが、実際は、高齢者に高い服を売りつける悪徳商法を疑われ…。信用を得るため、福山市高齢者生活支援ネットワーク事業に、アパレル業界では初めて登録し、利用者さんが元気だった頃と変わらない生活をするためのサポートが目的だと訴えてきました。理解を得られるまでの壁は分厚いですが、それでも、丸1年経った今は、弊社のホームページを見て依頼が入ることもあり、契約施設は市内外の8ケ所に増えました。

 持ち込む商品は全国の小売店に卸す旬な洋服です。出張費は頂きません。普段は夫婦で切りもりしていますが、このときばかりはパートさんの力も借りて4人で訪問し、サイズをみたり、試着を手伝ったりしています。要望に応えてメンズも増やし、下着や帽子、靴なども扱い始めました。多いときは1千点以上並ぶので、利用者さんは施設の仲間と一緒に目を輝かせながらショッピングを楽しんでいます。なかには、押して来た手押し車を忘れて帰る方もいました。

 普段、洋服はヘルパーさんに買って来てもらう方が多いと伺っていたので、その手間を減らすことも目的でしたが、自分の服を自分で選んで買うという行動が、こんなにも利用者さんにプラスの刺激になるのだと驚きました。



…買い物支援のエリアを広げた

 アパレル業界はずっと低迷続きですが、東日本大震災直後の売上は、想像を絶するものでした。しかし、本当に酷かったのはその2〜3年後です。小売店の高齢化が進んでいたところに災害の大打撃と後継者不足が重なり、店を畳む人が一気に増えました。

 確かにあの震災は酷かった。私は千葉県に出張中に被災し、あまりの惨事に何もせずにはいられず、現地に留まりました。車に寝泊まりしながら、飲み水やレトルト食品などを買い集めては被災した得意先に配り、10日間を過ごしました。最近になって、そんな得意先から「よく来ていたお客さんがみんな施設に入って、来られなくなった。あんなにお洋服が好きだったのに…」という声を聞き、思いついたのがこの移動販売です。洋品店に行けなくなったお客さんは、福山にもたくさんいるはず。シニア向けの洋服を多く扱っている弊社なら、そんな方たちに直接、届けることができるのではと思ったのです。

 手探りながらも、ようやく2年目を迎えた今は、福祉関係の知識を増やして仕入れに活かしたいと考えています。まずは、福祉業界から頼られる企業になる努力をし、将来的には、小売店のない地域にも出向いて、この事業が2つ目の柱になるように育てていきたいです。


異業種リレーの『わ』

◎この記事を書いたのは




ビューティーサロン2019