特集・読み物
2019.1.22
御朱印の意味といただき方
昨今、大ブームと言ってもいいほどの御朱印帳。「始めてみたいけど敷居が高そうで」「最初どこへ行ったらいいのか迷う」という声も聞きます。
そこで、初めての方にもわかるように、御朱印のいわれやいただき方を福山八幡宮(広島県福山市北吉津町)禰宜の吉川泰正さんにお聞きしました。
―御朱印とは、そもそも、どのようなものでしょうか?
もともとは、お寺に写経を納めた(納経)の際のお印から始まったと聞いています。家でいうと名前と実印、会社で言うと社名と社判のような組合せですから、とても大切なものです。
本来は印と日付のみあれば良いはずのものになります。それぞれの寺社において縁起を書いたり、いくつも印を捺したりしているのは、「せっかくお越しいただいたのだから由緒をお伝えしよう」という心遣いとお考えいただければと思います。
―御朱印は、誰でもいただけますか?
今は、おまいりの証として、どなたでも受けることができます。
―御朱印は、どちらでいただけますか?
御朱印授所や社務所に行かれると良いでしょう。
―お礼は、どのくらいでしょうか。
だいたい300円〜500円のようです。「どのくらいお納めすれば良いのでしょうか?」とお尋ねになってみてください。当神社では、300円程度です。
―御朱印を集める順番は決まっていますか?
まずはご自分の地域の氏神様から、というのはいかがでしょうか。お寺と神社の御朱印帳を分けておられる場合、最初の2ページを、伊勢神宮の内宮と外宮の御朱印にするために空けておくのもよろしいかと思います。
―お願いできる時間帯は?
社務所のあいている時なら大丈夫です。当神社だと8時半〜16時になります。
―昨今の御朱印帳ブームをどう思われますか?
一部で旅行の記念やスタンプラリーのようになっていますね。でも、それがきっかけでご縁を結ばれるのも良いことだと思いますよ。本質が後からついてくることもありますから。
ただ御朱印は、おまいりをした証ですので、基本的には代理の方ではなくご自分で、また、先に必ずおまりいをしていただけたらと願っています。
御朱印と一緒に縁起を手渡されるところも多く、これを読まれると、またつながりも深くなるのではないでしょうか。
■伊勢神宮や元乃隅稲成神社、大山祇神社などをはじめ、各地の寺社めぐりをご案内した、小社旅行事業部「シープトラベル」からの気付きです。
1. お正月期間や祭事の日は控えたほうが良さそうです。
忙しいときや留守のときは、書き置きを渡されるところもあります。
2.ページを開いて渡すと、お手間を取らせなくてすみます。
おつりもないように準備しておくと良いですよ。
3.初めてのときは御朱印帳を準備していくか、その社寺(または周辺)で販売しているかを確認しておくと安心です。
4.もし御朱印帳を忘れたときでも、紙に書いてもらえます。後から御朱印帳に貼れば大丈夫です。
・2021.1.20
・2021.1.19
・2021.1.19