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特集・読み物


2018.11.15

調査で架け橋、夢物語から歴史浪漫へ【御領の古代ロマンを蘇らせる会】



御領の古代ロマンを蘇らせる会
代表
端本 てる子 さん(53)


現在235基の古墳、発見は続く
 「西日本最大級の御領古墳群と遺跡を活用して、神辺を面白くしたい!」。そう語るのは、2014年に神辺町の4団体が結束した「御領の古代ロマンを蘇らせる会」において、昨年から代表を務める端本さん。4団体のひとつ「自転車と遺跡を楽しむ会」の佐藤武志会長の実姉で、6年前に裏山の草刈りで山城跡を見つけたのをきっかけに山に入るようになり、活動を共にしてきた。
 御領古墳群は岡山との県境から神辺の国分寺まで東西3㎞、南北2㎞と広範囲に及ぶ。端本さんらは、薮を払って草刈り→石室発見→GPSで記録・写真撮影→市に報告という地道な作業によって、毎年感動的な発見を続け、現在235基の存在と正確な位置を把握している。
 


山に足が入ることが大事
 昨年はその活動が「福山ブランド」に登録され、PVで全国発信したこともあって一気に知名度を上げた。今年は豪雨による土砂崩れがあり、12月2日の古墳を巡るスタンプラリーに向け、遊歩道などの再整備にも追われた。「古墳は埋めたままが一番の保存という考えもありますが、それでは在っても無くても同じで、やがて風化してしまいます。山を歩いて価値や楽しさを知ってもらい、積極的な保存の気運を高めたいのです」。今春、全線開通した神辺バイパスからも、山肌に無数の巨大石室があらわに見え、端本さんの言葉を裏付ける。スタンプラリーには千円で誰でも参加でき、ガイドブックと〝古墳ランチ〟付き。前方後円墳型の弁当箱に「埴輪のウインナーや石室に見立てた蒟蒻、縄文土器模様のような卵焼きはどう?」と、業者とオリジナルメニューを考えている。




地元神辺に資料館を
 端本さんの本業は、塾・英会話教室の運営。近年では福寿会館で、訪日外国人に和文化体験を提供するインバウンドスタッフも務める。御領の活動はビジネスではないし、山も自分の所有ではなく関わり方が難しいとしながら、今後の目標に、地元への資料館設置を挙げた。「市内外に分かれた、とんでもない量の出土品を神辺町内のどこか1ヶ所で〝見える〟状態にしたい」と強く願う。「まずは、夢物語と思われていたものを調査によって歴史浪漫に置き換えながら、山を訪れる人や行政、研究者など各方面の架け橋になっていくのも、私たちの役目かもしれませんね」と穏やかに語っている。



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御領の古代ロマンを蘇らせる会
TEL:090-2003-8201 

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