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特集・読み物


2018.8.29

観光客はふらっと、地元は通い詰めるほど【みなと夢ごこち】



みなと夢ごこち
大将
荻野 祐成 さん(55)


料理人一筋、鞆に夢心2号店
 先月、鞆港の雁木のすぐそばに、代々伝わる蔵を改装した、季節のうどんと瀬戸内のうまい肴の店「みなと夢ごこち」がオープンした。大将の荻野さんが地元・西甼(にしまち)の祭用のTシャツに高下駄姿で粋に出迎える。
 荻野さんは、これまで料理人一筋。料理専門学校に通った後、京都で7年間の和食修業を積み、広島の料亭に3年、有名ホテルや老舗旅館などでも腕を振るった後、2000年に船町で鮮魚と京野菜の懐石料理で知られる「夢心(ゆめごこち)」を開き、育てて来た。
 お手火を担ぎ、お弓神事では大弓主を任されたこともある生粋の鞆っ子で、数年前に地元の祭りで、鞆小・中学校の後輩にあたる須藤工務店の須藤社長から「蔵を改装してうどん屋をしたら?」と言われたのが、今回の2号店「みなと夢ごこち」開店のきっかけ。「うどんなら出すのに時間がかからず、さくっと食える。これはええのぉと思った」と振り返る。
 


自宅の蔵を改装してオープン
 その後、「親父が残していた50本近いスギを使って欲しい」という要望を伝え、須藤社長に改装を一任した。完成したのは、本瓦葺き、漆喰壁という蔵の雰囲気はそのままに、町並みに美しく調和する店構え。店内では、荻野さんがこだわったスギが天井一面に張られ、露(あらわ)にした太い梁とともに、存在感を醸し出している。また、寿司屋を思わせるカウンターはヒノキの1枚板で、「厨房に立った時、お客様の食事の進み具合が見える高さにこだわった」という付け台が、絶妙の距離感を保つ。席の足元には、改装時に出てきた長石(柱の下に敷く基礎石)があり、これがまるで雁木に足を乗せているかのように居心地が良い。「蔵にあった臼や棚も飾って、再生復活の店になった」と満足そうだ。



観光客と地元に愛される店に
 麺は細めでコシのある氷見うどんを使い、つゆはいりこ・昆布・うるめいわし等から2日がかりで取っただしがベース。味醂を使わず、すっきりした味わいに仕上げた。予約すれば京仕込みの腕をふるって松華堂弁当(1800円〜)も準備してくれる。なかでも鯛飯や「うちのばあちゃんが作っていた味をめざしている」という手作りの海老味噌を使った煮物が味わい深い。これから「観光客がふらっと立ち寄れて、鞆の人が通い詰めて、そこで交流が生まれる。そんなお店にしていきたい」と思い描く。そして、時には京都の仏像を一人ゆっくり心ゆくまで眺める。「遊びも仕事も一生懸命」がモットーだ。



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みなと夢ごこち
福山市鞆町鞆892   TEL:080-1927-5778

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