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特集・読み物


2018.5.17

限りある資源を有効に、美しく表現【大和ツキ板産業株式会社】




大和ツキ板産業株式会社
代表取締役
三好 美寛 さん(57)


天然木を美しく有効に活用
 ツキ板は、天然木を約0.2mmの薄さにスライスした板材。語源は木材をノミで突き薄く削ったことにあり、下地材に貼るため反りが少なく、表情の美しさに機能性が加わる。
 大和ツキ板産業は、昭和42年の創業から半世紀の歴史を刻む業界屈指の受注生産メーカー。家具用の化粧合板の製造に始まり、35年ほど前に内装建材へとシフト。六本木ヒルズや新丸之内ビル、全日空ホテル…数々の有名建築の内装に使うツキ板をオーダーメイドで手掛けている。
 この会社を率いる三好さんは、「天然木は1本1本表情が違い、心を落ち着かせてくれる力があります。また厚さ1cmの板から50枚ものツキ板ができることから、限りある資源を広い面積に活用し、木に囲まれた空間を作ることができます」と語る。
 


窮地を脱して力に
 三好さんが小学校に入学した頃、建設省に勤めていた父親が興した会社。「最初は後を継ぐ気はなかったのですが、大学で経営工学専攻を考えた頃は、意識していました」。営業と製造に携わり、35歳で代表になった。
 「父が亡くなって経営を任され、本当に苦しい時期を何度か経験しました」。景気の影響で業界自体が窮地に立たされ、縮小する会社が相次いだ時は、幹部と知恵を絞って人を減らすことなく乗りきった。「しんどかった。でもそれが今の我が社の強みになっています」。大規模な注文を受けられる会社が希少になったところで、東京五輪の建設ラッシュ。空前の人材不足も追い風だ。建替えで話題の「ホテルオークラ東京」の内装材も任され、2019年完成に向け注力する。
 ハード面でも、平成10年から自社塗装を開始。静電気や紫外線の力を使って仕上げるといった繊細な設備の導入を続け、他社が簡単には真似できない生産体制を整えた。



社員と社員の家族の幸せを
 今月、新社屋が完成。事務所や会議室、廊下、階段、トイレに至るまで、ホワイトオークやウォールナット、メイプルなど多様なツキ板で仕上げることで、常時100種以上ストックがある一部を体感できる空間にしている。
 そんな今、三好さんの頭を占めるのは、東京五輪とそのために中断していた再開発が落ち着いた後のこと。「順調な今だからこそ、その先の柱を模索しています」。ドライブと釣りでリフレッシュしながら「社員と社員の家族をちょっとずつでも幸せに。それが全てに優先される」との信念に基づき、先を読む。



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大和ツキ板産業株式会社
福山市御幸町中津原1790-1    TEL:084-955-1877

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