特集・読み物
2017.10.5
お話97 足るを知って祈る
お仏壇に宝くじをお供えされているお宅をお見かけすることがあります。一等賞が当たるように願掛けのためでしょうか。今や数億円の賞金が掲げられていて、夢を買うための娯楽と思えば「これが当たれば!」と様々な夢が広がり面白いものです。
さて、もし五億円が当選したとして、これを活用するプランが瞬時に思いつくでしょうか。そのプランは生きていくために本当に必要不可欠な内容のものでしょうか。よくよく考えてみると不要な思いつきのものも多いのではないでしょうか。本当に五億円が必要な人の所には、宝くじを買わなくても努力すれば五億円は集まってくるものなのです。
神仏に祈願する時に大切な心掛けは、「足るを知る」つまり必要以上のものを望まないという事です。一つ欲望を叶えたら次の欲望がすぐに湧き上がるような、常に欲望に憑依されて生涯を過ごしていては、いつまでたっても心は満足感を得られません。
仏さまが叶えてくださるお願いというのは、本当に必要なものだけだという事をよくよく考えて、際限のない夢のような欲望を祈願しないという事が大切なのです。
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