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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2018.3.7

異業種リレーの「わ」No.609 サン・プリーツ株式会社 代表取締役 妹尾 吉史さん


今回は、「地鶏酒場hina」オーナー、児玉 卓也さんのご紹介により、「サン・プリーツ株式会社(福山市駅家町近田408-1 TEL.084-976-5147)」代表取締役、妹尾 吉史さんに登場願いました。

 

世界へ羽ばたく技術 広がり始めた可能性

 

…中国地方唯一のプリーツ加工会社
 サン・プリーツは作業着の可動域を広げたり、婦人服のデザイン性を高めたりする〝ひだ・折り目〟を生地に付けるプリーツ加工が得意で、昭和55年に父が創業しました。もともとプリーツ加工を担当していた織物会社からの独立起業でした。全国的に見てもプリーツ加工を行なう企業は少なく、以前は中国地方にも数社ありましたが、現在では当社だけとなっています。
 プリーツ加工は、型紙に挟まれた生地に約230度の熱を数秒間、機械で押し当てることで完成します。二度三度と加工を重ねることで、複雑なデザインにも対応でき、無限の可能性が広がっていくのがプリーツ加工の面白いところです。生地の違いや温度、熱を与える時間が少し違うだけで全然違う風合いになり、一度加工したら元に戻らないのも特長です。
 メーカーからの新しい生地・デザインの製造依頼には、サンプル製作のために何度も微調整を繰り返す必要があるほど、一発で決まることがなく難しいものですが、その過程にも楽しさを感じています。
 また、スモックの襟元などにギャザーを加える「シャーリング」刺繍ができる32本針の特殊ミシンや、高周波で生地に穴を開け柄を加えていくことができる特殊な機械もあります。こちらも全国的に珍しく、高いデザイン性に応えることができるので、メーカーにも製品購入者にも喜んでもらえているのではないかと思います。


…整備・調整一つで風合いや柄が変化
 中学3年の時、父が急死したことにより母が会社を継ぐことになりました。その当時私は、家具職人になりたいと思っていましたので、家具の設計・製作を学ぶ高校へ進学しました。卒業制作は毎年家具を作っていたのですが、なぜか私たちの年だけ、多くある木材を利用して車をイチから作ることに…。最初は「なぜ?」と疑問を抱きましたが、思いのほか車作りが楽しく、気が付けば車の整備士を目指したいと心変わりし、岡山県にある整備士専門学校で2級整備士を取得後、ディーラーに入社しました。
 数年経ち、母から後を継いで欲しいと言われるようになり、サン・プリーツに入社したのが27歳の時です。結婚し、子どもが生まれたばかりで生活に不安がありましたが、父と母が築いてきた会社を継ぐ覚悟を決めての転職でした。
 プリーツ機械に触れてみると、車の整備によく似ていると感じます。車は整備の仕方次第で速くなり外観が格好良くなりますし、プリーツ機械も調整一つで風合いや柄が変わり、個性豊かになります。仕事が変わっても、機械を整備する楽しさは変わっていません。
 一般的にプリーツ機械を一人前に扱えるようになるまで、10年かかると言われています。その10年は超えましたが、まだまだプリーツ加工には可能性があると思っていますので、日々の勉強を怠らず成長していきたいと思います。


…可能性を広げて
 作業着用プリーツは大きな変化はありませんが、婦人服用プリーツは生地もデザインも時代に合わせて大きく変化しています。それに対応するには、今までの技術を大事にしつつ、新しい提案もしていくことが必要と思い、昨年から備後地方の製造会社が集まる、備後ものづくりコレクションに出展しています。素材違いのバッグやミニクッション、地元で製造されている金襴生地にプリーツ加工を施し、備後絣と組み合わせた手提げバッグなど、今までに無かったプリーツ製品をお見せすることができました。
 先日、当社加工品を使った服が、パリコレに出品され、プリーツ加工が付加価値として世界に認められたんだなと、感慨深いものがありました。今後、車の装飾や生活雑貨など、今までに無かったプリーツの可能性も広げたいと思います。

異業種リレーの『わ』

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