ぷれこweb
ぷれこサイト内検索!
Loading

Prekoトップページ > Human Close Up 顔 > 誠実に作り続ける餅屋の餅【有限会社 父石家神田】
Human Close Up 顔

特集・読み物


2017.12.8

誠実に作り続ける餅屋の餅【有限会社 父石家神田】



有限会社 父石家神田
取締役社長
神田 忠明 さん(58)


父石家の名でゼロからスタート
 近年イベント会場でもよく見かける〈父石家神田〉の餅つきの実演。社長の神田さんは、その店名の由来をよく尋ねられるという。「父石家は、ちいしやと読みます。祖父が府中市父石町の出で、大正11年まで織物問屋をしていた屋号なんです」。
 しかも父石の文字をよく見ると、まるで2本の杵と臼のよう。25歳から実家に勤務していた神田さんが、ちょうど40歳で餅の専門店として独立するにあたって、「これはぴったりだ」と店名に決めた。「当時は車に石臼を積んで、杵つきの実演販売から。本当に店舗も何もないところからのスタートでした」と振り返る。3年後深津に工場を作り、スーパーへの卸も始めた。
 


餅は餅屋、正月は父石家
 この店のお餅は、100%岡山県産ブランド米〈ひめのもち〉を使っており、ねばりと甘みが抜群と評判だ。神田さんは、米の不作で過去に一度だけ別の品種を使ったことがあるという。その際、週に2人も違いを指摘したことを今でもよく覚えている。「同時に食べ比べたら分かる程度と思っていました。そこまでの違いがあるのを、お客様に教えられた格好です」。以来、これ一筋でお餅をついている。
 餅つきは素人でもできるが、水加減やタイミングひとつで艶も食感も変わり、ごまかしがきかない。神田さんは「昔から餅は餅屋と言いいますよね。私も長年の経験で会得しました。また、こだわりの素材を使っているため、無理な安売りもせずに売ってきました。それでもお客様が繰り返し買ってくださるのが本当に有難いことです」。お正月のお重ねや豆餅、小餅にも同じようにこだわり、年末にかけての繁忙期は、配達にも走るそうだ。



当たり前のことを誠実に
 一昨年6月には、尾道の老舗・中屋本舗で修行を終えた息子の尚久さんを迎え、餅と和菓子の店として父石家本店がスタートした。福山城の正式名称から名付けた〈鉄覆山〉には、竹炭を練りこんだ生地にこし餡や、守護神の朱雀を意匠としたミルク餡を使用。〈ちりめんまんじゅう〉も走島産のちりめんを使い、福山の魅力を詰めこんだ。和菓子のほうも素材を吟味し「これぞ手づくり」とこだわる。
 神田さんの目標は、千年愛される会社になること。「素材にこだわり、当たり前にやってきたことを何年先でも誠実に続け、それが長い間にお客様に伝われば生き残っていけると思っています」と語っている。



===============
有限会社 父石家神田
【父石家本店】福山市東深津町1-9-63 ☎084-921-6133


Winter illumination 2017
バスツアーのご案内