わかば塾 みどり町教室 WAKABA BOOK3
084-999-3033
2017.9.14
本と出会える! 自ら学ぶ力が育つ、カフェのような塾。
全国初!?本屋さんの中に、塾が開講したそうだ。
わかば塾 みどり町教室。
『WAKABA BOOK3』という名前が付いている。
場所は、
福山市緑町店、ハローズみどり町モール内の、啓文社BOOKS PLUS緑町の中。
外観からすると、塾っぽくなくて
一見カフェのようなお洒落さ。
今日は、今までにないコンセプトの、この塾に取材に来た。
WAKABA BOOK 3 という名前は、
本屋の中にある塾が、家でも学校でもない、子どもたちの第3の居場所になるようにと付けられたそうだ。
教室内は、塾にしてはとっても開放的。
明るくて、スペースが広くて、落ち着いた雰囲気だ。
昼間は、貸しイベントスペースとしても開放していて
知的交流の場となるそう。
塾に入って最初に目に入ったのが、この本棚。
なにやら、テーマが書かれた黒板の横に
関連している本が並べられている。
そのテーマがとてもユニークで思わず手に取ってしまう。
先生に話を聞くと、ここに置かれている本は全て
ブックディレクターの幅 允孝氏が選書したものだそうで、
子どもたちが新しい好奇心に出会うためのドアとして選ばれた本が約300冊もある。
塾の本棚って、だいたい参考書とか、辞典とか、受験に関するものばかりだが
ここはそうではない。
受験に役立つ学びも、そうでない学びも並列に扱われ、何かを知り、深める楽しさや喜びを発見できる本棚になっている。検索では出てこない良書もたくさん置いてあるらしい。
“自発的に湧き上がる好奇心こそが、将来の夢や社会との接点を考えるきっかけになる”と考えている幅氏の想いが詰まった本棚だ。
そして、その本棚の前には、広々とした自習学習のスペースが用意されている。
約30席の快適な空間。
学校の課題をしに来たり、授業中に分からないところを聞いたり、積極的に生徒が使っているスペースだそうだ。
この日も、生徒が来て、自習をしていた。
課題だろうか。
参考書を広げると、黙々と取り組んでいる。
自習スペースだけど、分からないところは
近くにいる先生に質問をして、教えてもらっていた。
いつでも自由に使える空間。
先生が常に常駐していて、すぐに聞ける環境。
一方的な授業をただ受けるだけでなく、自分で考え、学ぶ場所なんだと感じた。
これぞアカデミックカフェ。
自習スペースは、個人のブースで3面が壁に囲まれている場所だと思っていた私は、正直驚き、今のスタイルが羨ましかった。
昔は自分の部屋にこもって勉強していたのが、
最近リビングで勉強して成績を上げてる子どもが多いという話と
リンクしているような気がする。
そしてもちろん、ここでは、集団の授業にも力を入れて取り組んでいる。
実績40年以上、地域の子どもたちを目標とする進路に導いてきた 新涯のわかば塾本校と連携し、少人数制の授業を展開。
特に小・中学生の受験指導については、多くの卒業生を輩出していて、定評がある。
子どもたちは真剣に、そして楽しそうに学んでいた。
分からないことをいつでもすぐに先生に質問でき、
その場で解決して、身につけられる。
先生と生徒がしっかりとコミュニケーションを取りながら
一人ひとりの満足感と理解度を深めているようだ。
しかも、日曜日も開講しているので、平日に習い事の多い生徒も、安心して通うことができる。
わかば塾では、保護者との連携を深めるビットキャンパスEXの導入、超単焦点プロジェクターの設置、中学理科・社会の映像授業など、生徒の興味や理解度を向上させるようなICTを積極的に導入している。
確かに、授業風景を見ても、最新の技術を使って効率よく解りやすく説明しているのがわかった。
本が学びの中心に置かれた、新しいスタイルの塾。
このわかば塾で、
子どもたちはどんな”知”に出会い、
好奇心や探究心を深めていくのだろう。
2020年、大学入試改革と、学習指導要領の改訂が行われ、『学びの方法』が大きく変わる。
従来の断片的な知識を暗記するだけで乗り切れた問題とは違い、
深く物事を考えて、答えを導く力が必要になってくる。
“知”そのものを学ぶことが大切になってくる。
書ける力は、読める力が基盤になっているそうだ。
“読める環境”として作られたこの場所は、
子どもたちのサードプレイスとして
今後必要不可欠になっていくだろうと感じた。
これからの時代に、期待できる、おもしろい塾だった。