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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2017.3.17

異業種リレーの「わ」No.574 株式会社文字工房・省二菴 墨象家 外林 省二さん


今回は、「株式会社 トンボ」専務取締役、中藤 和信さんのご紹介により、 「株式会社文字工房・省二菴(福山市水呑町2120-31、TEL.084-956-4672)」墨象家、外林 省二さんに登場願いました。

 

毎日思い まわりに話すことで夢は「叶」う

…初出品で最年少受賞
 「外林省二の墨象は、はなやかである。墨だけでも華やか、色が加われば、燦燦たる世界が展開する—」。この言葉は私の師匠であり、バクザン先生の愛称で親しまれた榊莫山氏からいただいたお言葉です。
 水呑町に生まれ、3歳から書道を始めました。母と兄が習う教室に付いて行き、最初は外で遊んでいていいよと言われていましたが、すぐに「書きたい」と自分で言ったことがきっかけでした。学校の教員をしていた母からは、深夜になってでも清書が出来るまで厳しく指導されました。このことが緊張感と集中力を養い、自分の原点となる出来事と思います。母には感謝しています。習字以外にはバイオリンも習っていました。物を覚える勉強よりもリズム感や感性を磨く習い事をさせてもらっていました。
 広島県美術展への出品で「叶」と書いたことを今でもよく覚えています。初めて1m四方の紙に大きな筆で自由な書き方で書くのですが、習字とは違って自分の気持ちを作品にぶつけることが楽しいと感じました。13歳で入選することができ、応募対象に年齢制限があり18歳以上にならないと応募できない奎星会の奎星展に18歳で出品し前衛書部特選をいただき、19歳の時には日本最大の公募展である毎日書道展にも入選。いずれも初出品で当時最年少受賞でした。奎星展の表彰式出席で東京へ行った際、まわりからの対応で初めて特選を最年少で受賞したことが凄いことだと実感しました。

…漫画誌が練習台
 高校卒業後も、もっと書の勉強がしたいと思い大東文化大学へ進学しました。作品部門で実績を積み始めていましたが、大学では私よりも書論を知っている同期が多く、まだまだ勉強していかないといけないと思いました。毎日練習をしていくには大量の紙が必要で、練習用の紙として友人から読み終わった週刊漫画誌を貰い、漫画が描かれた上に練習書きをしていたので、練習用の紙には困りませんでしたね。
 教員免許を取得していましたが、兄が教職の道へ進んだので、私は私の道を進むことにしました。大学卒業後、福山に戻り書道教室を開校。並行して高校時代からやっているカメラの経験を活かして、写真スタジオの手伝いで結婚式のカメラマンをやっていました。24歳で結婚し、妻には子どもの習字を見てもらい私は大人部門を担当する形で26歳の時に他の仕事を辞めて教室一本に絞りました。

…夢を紙にのせて 
 毎日書道展毎日賞を受賞した85年には、毎日書道展の「第一回書の研究視察団」に最年少で選ばれ、まだ外国人の入国制限がある中国へ初訪問。今では仕事などで年2、3回は中国を訪問しています。中国での路上パフォーマンスをきっかけに、有名百貨店や高級ギャラリーで作品を扱ってもらい、日本国内でも個展や様々なイベントやオファーをいただいています。創作活動以外に、32歳の頃からは教育実習の時にお世話になった恩師との縁で、三原・福山市内各校で国語・書道の講師を始め、近大福山中学・高校では20年講師をし、現在は近大東広島の中学・高校で講師をしています。また来年度からは福山大学でも講師を務める予定です。
 12年前からは毎年年末に母校である水呑小学校の6年生を対象に、自分の夢や自分を励ます言葉を漢字一文字に込めて90㎝四方の紙に書く授業をしています。子どもたちには「自分の夢は毎日思うこと、まわりに話すことで協力者が現れるよ。1人では生きていけない、みんなが手伝ってくれるから夢が叶う」と話をしています。書きあがった漢字は卒業式で飾られ自宅に持って帰ってもらっています。自分の夢を信じ、夢を叶えられる・叶えてあげられる大人になって欲しいと思います。
 今年書道を始めて60年になります。誕生日の8月6日には銀座で個展を開催します。師匠である榊莫山氏から認められた作風継承と、師匠から教えられたことを大事にしてこれからも創作活動を続けていきます。


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