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こんにちは!いしいクリニックです!

特集・読み物


2016.8.5

No.97 乳腺にできた〝のう胞〟について

健康診断で乳腺にのう胞があるといわれました。治療の必要はありませんか?


 のう胞は乳腺の中にできる液体(乳腺の分泌液)で満たされた丸い袋状のものを指し、良性で、通常乳がんとは関係がありません。1個だけのこともありますし、両方の胸に複数あることもあります。年齢で変わっていく女性ホルモンのバランスに伴い、自然にできてくると考えられていて、通常35歳以上の女性に多く見られ、閉経後は少なくなります。閉経前女性のおよそ3人に2人、閉経後は3人に1人、閉経後ホルモン補充療法を受けている人の3人に2人はのう胞があります。のう胞の大きさは数センチのものだとしこりとして感じられ時に痛みを伴うこともありますが、数ミリのものだと自分では全く分からないこともあります。

 診断には超音波検査が有効で、しこりが丸い袋状で内部が液体であればのう胞と診断されます。治療は通常必要ありませんが、のう胞が大きくて不快に感じたり、痛みを伴う場合は症状を取るために、採血用の細い針で内容物を吸引する場合があります。多くは透明から黄褐色の液体が吸引されますが、血液が混じっているときは注意が必要になります。のう胞が乳がんに変わったり、のう胞のない人に比べて乳がんに罹りやすいといったことはありません。

 ただし、のう胞がある場合は背景に乳腺症の変化があり、乳腺が硬くなっていることがあるので、新たにできたしこりに気づきにくい場合があります。定期的に自己検診を行い、自分の乳腺の状態に変化があったときに早めに気づくことが大切です。また乳腺症があると、マンモグラフィの診断が難しいことがあるので、精密な診断が可能なデジタルマンモグラフィのある施設での検査が勧められます。判断に迷うときは乳腺専門医を受診してみてください。