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こんにちは!いしいクリニックです!

特集・読み物


2016.7.8

No.96 高濃度乳腺(デンスブレスト)について

マンモグラフィ検診で「高濃度乳腺なので超音波検査をお勧めします」とありましたが、何か悪いことなのでしょうか?


 高濃度乳腺(デンスブレスト)は乳腺が多く脂肪の少ない乳房で、マンモグラフィでは白く濃く写ります。大まかに受診者の半数がこれに当てはまりますが、40歳代や50歳代の方、閉経前の方、閉経後ホルモン補充療法を受けている方が高濃度乳腺である傾向にあります。乳がん検診では一人一人の乳腺濃度の判定を行いますが、これまで受診者の方には特に通知されませんでした。近年①高濃度乳腺のマンモグラフィでは乳がんを見つけにくいこと、②高濃度乳腺の人は乳がんになりやすい傾向があることがわかり、アメリカのいくつかの州では高濃度乳腺の人には通知が必要といった法整備がなされてきています。日本でも乳がん検診の場で受診者の方に通知する施設も出てきました。

 ①現在多くの施設で高濃度乳腺の診断に適したデジタルマンモグラフィが採用されていますが、高濃度乳腺の場合は検診間隔を2年に一度ではなく、毎年した方が早期発見に有効なことがわかっています。追加の検査として有効なのは超音波検査です。乳腺の濃度に関係なくしこりを見つけるのに有効です。ただし検査する人の診断能力に影響されるので、『日本乳がん検診精度管理中央機構』による認定が行われています。その他は、乳腺を細かく断層像として描出できるトモシンセシスという装置や、MRI検査などがあり、必要な方に追加で勧められる場合があります。 

 ②高濃度乳腺がなぜ乳がんになりやすいのかは、現時点ではっきりと理由はわかっていません。ただしリスクとしては初経が早い、閉経が遅い、出産経験がない、初産年齢が高いなど他のリスクと同様と考えられており、また受診者のおよそ半数が高濃度の乳腺に分類されるので、とりわけ何か悪いことが起きているわけではありません。精度管理のなされた施設で定期的に検診を受けることをお勧めします。


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