特集・読み物
2016.3.24
No.2 大腸がん検診
便秘や血便が大腸がんの症状だと聞き、検診を考えています。どのようなことをするのでしょうか?
大腸がんは食事の変化とともに男女とも増加しています。女性ではがんによる死亡原因の1位、男性では3位となっています。
しかし大腸がんは早期発見することができればほぼ100%完治するといわれています。すなわち再発や転移などの危険がない、大腸がんでは死なないということです。それなのに死亡者数が多いのは、早期発見できていないためだと思います。図のグラフは大腸がんと診断されて5年後の生存率を示したものです。ステージ0と1の一部が早期がんになります。95%弱の人が5年後も生きておられるという結果が出ています。

大腸がんの症状としては、腹痛、腹満感、便秘、あるいは下痢、血便などがありますが、早期がんの場合症状のみられないことがほとんどです。
ではどうやって早期に発見するかというと、それは検便です。大腸がん検診は便ヒトヘモグロビン(検便)を2回行っています。1回でも便潜血陽性がでると、カメラの検査を受けることになります。そうすると50%くらいの人にポリープがみつかり、数%にがんが見つかるといわれています。逆に早期大腸がんの50%、進行がんだと90%が便潜血陽性になるといわれています。多くの人が大腸がん検診を受けたならば半分以上の大腸がん患者の命を救うことができます。検診は絶対といってよいほど受けるべきと考えます。
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