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こんにちは!いしいクリニックです!

特集・読み物


2016.1.6

No.90 マンモグラフィと超音波検査を一緒に受けたほうがいいですか?

乳がん検診を受けるのに、マンモグラフィと超音波検査を一緒に受けたほうがいいですか?


 2015年11月5日付で日本から世界に向けて初めて、超音波検査による乳がん検診を検証する研究結果が、著名な医学雑誌Lancetに発表されました。これによると、2007年から、40歳代の7万人余りの日本人女性を対象に、マンモグラフィのみの検診か、マンモグラフィに超音波検査を加える検診のいずれかを受けて頂くよう無作為に割り付けて、超音波検査を加えるメリットの検証がおこなわれました(J‐START:超音波検査による乳がん検診のランダム化比較試験)。マンモグラフィは乳腺が白く濃く写る高濃度乳腺の方の場合は、乳がんの発見の精度が低くなりますが、もともと日本人女性は高濃度乳腺の方が多く、また年齢的にも高濃度乳腺の多い若い40歳代の方が乳がんになりやすい背景があります。マンモグラフィに超音波検査を上乗せすることにより精度が上がることが期待されますが、科学的な根拠となる臨床試験はこれまでありませんでした。J‐STARTの結果は、マンモグラフィに超音波検査を加えることにより、①乳がんの発見率が向上した(感度の上昇)、②より早期で発見される乳がんが増えた、といった利点が証明されました。しかし③乳がんではないのに精密検査になる人が増えた(特異度の低下)、といった欠点も明らかになりました(表1)。今後住民健診で40歳代の方に超音波検査を加えるかの判断はまだ先になると思いますが、マンモグラフィ検診が不得意な高濃度乳腺、特に若い方の乳がん検診には超音波検査が有効な可能性があるといった医学的な根拠が明らかになったことは、少し大げさかもしれませんが画期的なことと思います。


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