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No.11 日本は没落する 人口史観
by 藤原 勝弘 2009.12.24

 元ロンドン大学と大阪大学の森嶋通夫名誉教授が著した「なぜ日本は没落するのか」は今の我が国の行く末にとって示唆に富んだ本である。この本を書いた17年前「なぜ日本は成功したのか」を記した著者が、21世紀の日本は“没落する”と言わざるを得なかったのか。この本の冒頭「通常没落とは、経済的に落ちぶれることを意味することが多いが、没落と貧困が一致して同時に起きるとは限らないことは明治維新をみればわかる。当時危機感は政治の貧困に対し生じたのであって、経済に対してではない。今日の場合も危機は明治維新の時と同様である。何故なら経済が破綻した現在でも、世界が日本に期待しているのは依然として経済であって政治ではないからである」と述べ、かつて“経済は一流、政治は三流”と揶揄されたが、これは今でも変わってない。政治で相手にされないことは、経済で期待されなくなった時に世界から置き去られるということであり、つまり没落は政治の貧困から始まっていると指摘している。
 森嶋教授の人口史観という社会科学の分野からの将来予測は、例えば50年後の日本を予測する場合、社会の土台を築いているのは人間だから(マルクス主義は土台は経済としている)その時点での“人口の質と量”によって左右される。社会的なリーダーとなる年代はだいたい50~70歳位だと仮定すれば、いま20歳以下の世代が50年後の日本を左右することになる。こうした見方で予測すれば、それぞれの世代の受けた教育やそこから生まれた価値観によってこの国の姿が想像できるというものである。それが20年後だとすればぐっと現実感がでてくる。現在30~40代の層の政治意識や教育の質はどうか。それぞれがよく考えてみることが緊急の課題である。
 戦前、戦後で著しく変わった日本の教育や価値観。その混乱が今なお根深い上に政治や行政に無関心な層の増大、そうした世代が築く将来の姿は想像に難くないだろう。そのような人々が増えたのは何故なのか。戦後経済発展だけに重きを置けばいいとした政治方針は明らかに間違っていた。「この国民にしてこの政治家あり」それを強く考えさせてくれる本である。


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ブログを書いた人
藤原 勝弘
一九四四年生まれ。慶応義塾大学卒。広島テレビ勤務を経て、現在、松岡病院に在勤。
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