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【動物愛護週間特集】ネコの殺処分減へ「地域猫」を知っていますか?
by ぷれすしーど記者 2015.9.17

  9月20日〜26日は動物愛護週間。福山市内で殺処分される命は、犬よりも圧倒的に猫のほうが多い。行政・獣医師・ボランティアグループは、立場こそ違え、猫の殺処分を減らしたいという同じ目的をもって動いている。現段階で有効と注目され、増えてきた「地域猫」の取組みを中心に、3者から話を聞いた。地域猫とは、うち猫でもそと猫でもなく、野良猫を不妊・去勢して目印をつけて放し、エリアでルールを決めて餌やりやトイレの世話をし、一代限りで飼育する方法。

― 行政の視点から
 「命に対する意識を変えて」

福山市動物愛護センター
所長 古賀聖得さん(50)

愛護センター7年勤務後、食品衛生課へ。獣医師でもあり、大型動物を専門とした期間が長い。3年前から現職。昨年9月には、地域猫活動を推進する事業を打ち出し、子どもたに向けた「命の授業」にも取組む。


地域猫活動の推進
 福山市動物愛護センターの管内では、昨年、犬の殺処分数は149頭(収容390頭)に対し、猫は504頭(収容642頭)。圧倒的に猫のほうが多く、センターに来た大半が失われています。里親探しに力を入れていますが、病気があったり飼育できそうにない成猫だったりと、つらい決断があります。今年度処分数は、8月末現在で犬11頭に対し、猫は184頭。この差はさらに広がりそうです。
 福山市は昨年9月に、こうした猫の殺処分や苦情を減らすために、「猫との共生ガイドライン」を打ち出し、猫を増やさないことと、地域猫活動を推進しています。
 地域猫活動は、不妊去勢をして、町内会や住民グループで餌や糞尿の世話をする方法です。猫嫌いの方の中には、餌をやらなければ来ないと考える人もいますが、やらなければ家に侵入して被害が増える可能性があります。餌やりのおかげで被害がこの程度、とも考えられるのです。ただ、置き餌だと他の新しい猫も集めかねないので、毎日同じ時間に与え、食べたらすぐに皿を片付けるようにします。
市内、地域猫の実情
 この1年で市内6地区が地域猫活動に乗り出し、うち2地区で周辺住民の理解を得て、計7頭の不妊去勢手術まで漕ぎ着けました。 
 私も「野良猫に困っています」という地域で、何度か地域猫について説明をさせていただきましたが、町内会長さんを中心に「地域の環境を考える」目線をもって動かれると、スムーズに運ぶ傾向があるようです。疑問や反対意見に対して、解決の引き出しをたくさん持っているので、話し合いの場でもお役に立てると思います。
未来を変える取組み
 また当センターでは学校・学年単位で「命の授業」をスタートし、こちらにも力を入れています。子どもたちに動物が直面する現状と問題点を伝え、命について考えてもらおうというものです。結果が見えるまでには時間がかかると思いますが、子どもたちの意識を変えることから積み上げて、未来を変えて行けたらと願っています。

 

― 獣医師の視点から
 「地域猫の成功例を発信して」

りっか動物病院
院長 大山拓さん(37)

北里大学獣医学部で、学生による動物愛護団体に所属した。漫画『ツヅキ君と犬部のこと』の主人公ツヅキ君のモデルでもある。東北の基幹病院勤務後、西町に開院。「地域猫活動」を3本柱のひとつに掲げる。


手術後に地域で飼育を
 猫の殺処分数を減らすため、獣医師に求められているのは、一般には不妊・去勢手術への協力でしょうね。獣医師にしかできないですし、それで手一杯と思う獣医師が多いのも事実です。 しかし、野良猫を捕まえて手術し、再び放すだけでは、出産のペースにとても追い付きません。1組はすぐ6ぴきになり、その子も半年で親になるのですから。
 私はもう一歩進んで手術後にエサやトイレなど適切な世話を地域や近所で行なう「地域猫」を勧めています。
 というのも、猫には縄張りがあるので、地域猫として定着すれば、不特定の新しい猫を止める役割も果たしてくれるからです。地域が飼い主となって、きれいなエリアを少しずつ増やしていくことができます。
 今、地域猫の手術を積極的に引き受けるだけでなく、捕獲や世話のしかた、近所との連携についてもご相談を受けており、今後は地域猫に取組むかどうかの話し合いの場等にも出向いて、生態や効果について説明もしていく方針です。
 地域猫は、猫好きにも猫嫌いの人にもメリットがあることを理解してもらえると良いなと思っています。
市内の殺処分減へ展望
 備後地方は尾道や鞆など猫が日常的にいる土地柄です。行政と連携して実例公開を前提に、地域猫の実施に踏み切れる場所があれば、大きな弾みになるでしょう。
 東日本大震災でボランティアに入った獣医たちは、一晩で十数匹の不妊去勢手術をしました。私も必要があれば仲間と協力します。課題はありますが、発信して広げることが、新しいカギになると思っています。
 また、福山に来て驚いたのは、47万人規模の都市なのに、一般の譲渡会が少なかったことです。「行政の手にかかる前に、民間の手でなんとか救わなくては!」という個人の〝頑張りどころ〟が、経験上もっとあると考えていました。それは、スーパーの駐車場だったり公共空間だったりしますが、譲りたい人と気になる人、または通りすがりの人との接点になるのです。野良猫がいる→飼えない→愛護センターへ行く、の図式の間に入る、頑張れる場所が、福山にはもっと必要だと考えています。

 

― ボランティアグループの視点から
 「猫が幸せに暮らせる場所を」

NPO法人 ねこmanma
代表理事 國澤雅子さん(28)

ネコのごはん・ネコらしく・ネコのママにとの願いを込めたボランティアグループを設立。殺処分前のレスキューや適正飼育指導に取り組み、地域猫写真展も開催している。動物看護師で市内動物病院に勤務。


地域猫を知ってほしい
 2011年に設立した「ねこmanma」では、子猫の里親探しのお手伝いや相談、野良猫の不妊手術のアドバイス、捨て猫・迷い猫の保護(現在は緊急時のみ)、殺処分前の猫を譲り受けての飼育や里親探しといった活動をしてきました。
 12人の正会員のうち手芸部では、首輪にかわるシュシュを手作りして販売し、活動費にも充てています。
 設立当初から力を入れてきた地域猫に関しては、現地で野良猫調査を行い、捕獲可能な猫の全頭ノミ予防と、猫の不妊手術なども行い、餌やりボランティアさんと連携して進めました。 猫の中には、飼おうとしても、人に怯えたり外に出たがってパニックになるなど室内に向かない性格の子もいるので、そういう場合にも地域猫を勧めています。
 関わってきた地域猫をモチーフに、2度の写真展も開催しました。
 ただ、首輪が付いた飼い猫でも、病気や事故の可能性が高まる屋外に出されたり、不妊・去勢もされていなかったりという子がいまだに多く、野良猫が増えやすい環境は変わっていません。猫を好きなはずの飼主さんですら適正飼育ができず、自分の猫を守れていないという自覚がないケースがあることに気付き、今春からは、飼い方のプチ講座を始めています。
飼育ボランティア制度
 現在、愛護センターからの引取りを目的に、猫のシェルター(受入施設)を作りたいと準備を進めています。
 ただ、どんなに素晴らしいシェルターを準備しても、家族の中で愛情を受けて暮らす幸せにはかないません。
 そこで考えたのが、里親さんとシェルターの中間的な位置づけになる、「飼育ボランティア」制度です。保護した猫を登録ボランティアさんにお任せする活動を始めたばかりです。
 毎日の世話と、エサやトイレの砂といった費用はお願いしていますが、予防接種や病院の治療費などはこちらが負担して、愛情をかけて飼育していただくシステムです。飼育期間については、里親が見つかるまでを基本に、個々の事情をお聞きしながらご相談させてもらっています。

【問合せ先】 各施設・グループでは、地域猫活動の推進だけでなく,
子猫や成猫の里親も随時募集しています。
福山市動物愛護センター(駅家町下山守)☎970-1201/
りっか動物病院(西町)☎982-6561/ねこmanma(神辺町)
☎080-3877-5502 または各ホームページをご覧ください。



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