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こんにちは!いしいクリニックです!

特集・読み物


2014.12.8

No.77 ホルモン補充療法を受けている人は乳がんになりやすいのですか?

「ホルモン補充療法を受けている人は乳がんになりやすい」と聞いたのですが本当でしょうか?


 女性の生涯は女性ホルモンの影響をずっと受けていて、思春期に乳房が膨らんだり月経が始まったりするのは、卵巣でエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲスチン(黄体ホルモン)などの女性ホルモンが盛んに作られるようになるからです。閉経まで女性ホルモンは安定して作られますが、閉経前後の更年期と呼ばれる時期には、加齢による変化と女性ホルモンの減少により、のぼせ・ほてり・発汗・不眠などの症状が現れ、日常生活に支障がある時には『更年期障害』として治療が必要になる場合があります。『ホルモン補充療法』には2つの方法があり、子宮摘出を受けた方にはエストロゲンだけ、そうでない方にはエストロゲンとプロゲスチンを併用します。乳がんとの関係は、エストロゲンだけの治療だと危険性は上昇しません。エストロゲンとプロゲスチンの併用では、5年未満では影響はありませんが、5年以上の使用では乳がんの危険性が若干上がることがわかっています。ただ、程度は軽く、ホルモン補充療法を受けなかった方に比較して1・2倍程度の危険率の上昇ですが、飲酒の習慣や喫煙など他の危険因子と同じ程度の弱い影響と考えられています。またホルモン補充療法の中止により危険性は消失します。ですので、乳がんになる心配は、あまり過剰にする必要はないと思います。ただ注意が必要な点は、日本の女性が乳がんに罹りやすい年代が、この閉経前後のホルモン補充療法を受ける年代と重なっている事と、乳がんの8割くらいは、女性ホルモンがあると活発に増殖する性質があることです。ですので、たまたま乳がんに罹った人がホルモン補充を受けると、場合により悪い影響を受ける可能性が出てきます。ですので、学会が作成した『ホルモン補充療法ガイドライン』では、ホルモン補充療法を開始する時、投与中は年1回、投与終了後5年までは1~2年ごとの乳がん検診・婦人科がん検診を推奨しています。安心のためにも、定期的な検診がおすすめです。


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