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WEB in 1面記事

特集・読み物


2014.7.22

知って防ごう熱中症 ー 福山の統計と対策 ー

 梅雨明けの頃、急激な気温上昇にからだがついていかず、熱中症になる人が多い。これから特に注意が必要だが、ゲリラ豪雨や雹のような自然現象とは違い、知識をもち対策を怠らなければ、必ず防げる症状でもある。その知識と対策、特に福山での注意点について、福山地区消防組合消防局 救急救助課長の植岡進次さんに、管内の統計とあわせてたずねた。

熱中症の症状は?
 熱中症は、気温が上昇することによって、身体の水分や塩分バランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなった状態で、主として脱水の症状。室内でも熱中症になる。
 ①めまい、立ちくらみ、こむら返り、大量の汗と言った症状から、②頭痛、吐き気、体に力が入らない、判断力低下、さらに重度になると、③意識障害や全身けいれん、脱力感、普段通りに歩けないなどの運動障害が出る。時には、死に至ることさえある。

熱中症の対応
 ①②など熱中症の症状がでたら、涼しいところで衣服を緩めて安静に寝かせ、脇や太腿の付け根を冷やす。また、市販の経口補水液や塩水を少しずつ頻回に摂らせる。症状が改善しない場合は、医療機関の受診が必要。
 ③の症状の場合には「ためらわず救急車、119を」。


福山の熱中症統計
 近年の福山地区消防組合管内の統計によれば、昨年の熱中症患者搬送数は、近年で一番多い524人。今年もすでに6月は58人いて、昨年同時期の59人とほぼ同じ数だ。
 時間帯としては、10時〜22時までと幅広い。日没後も高い気温が続くことや、外にいる間だけでなく、作業や運動をした夜に症状が出ることもあるので注意が必要。
高齢者は客観的な室温管理と水分補給を
 年齢別にみると、昨年は60代以上が63%を占めている。全国的にもおよそ半数が65歳以上の高齢者。
 その原因は、「自覚症状がないうちに熱中症になり、重症化してしまうから」と植岡課長は注意を呼びかける。
 加齢とともに暑いと感じにくい、汗をかきにくい、のどが乾いたと感じにくいなど、体温を下げる反応が弱くなっているのだそう。決して、年をとって暑さに強くなったわけではないし、がまん強いこともマイナス要因。「のどが乾いたと感じてからでは、実は遅いこともある」。
 では、どうすればいいのかというと、自分の感覚ではなく、客観的な数字に頼ることが大事。暑いと感じにくい→室内の目に届く所に温度計を設置し、28度を越えないように、扇風機や冷房を入れるなどする。
 のどの乾きを感じにくい→時間を決めて水分を補給する。例えば、朝起きた時、朝食時、午前10時前後、昼食時…とだいたいコップ1杯の水分を補給するようにすると、1日に1リットル以上は無理なく摂れる。作業前と作業中なら15~30分毎にコップ1杯の食塩水(塩1つまみ)や経口補水液の補給をすすめている。
乳幼児と子どもは?
 「夏のベビーカーは要注意です」。地面から、特にアスファルトの照り返しでベビーカーを押している人よりずっと暑さの直撃を受ける。また、子どもは汗腺など体温調節も未熟。「外出時は必ず帽子と水筒を」。
モラルか要請か
救急車を呼ぶ境目
 熱中症は時として命に関わることもある。「意識がない、自分で水分補給ができない、脱力や倦怠感で動けないという症状になったら、冷やしたり必要なら人工呼吸もしながら、躊躇せず救急車を呼んで」と促す。
 また、むやみに呼ぶのではなく、「限り有る救急車を本当に必要な時に要請することが結局、自分の身を守ることにつながる」と植岡さんは訴える。
 昨年の熱中症搬送患者のうち、救急車が出動したので軽症ですんだケースもあれば、出動しなくても良かったというケースもあり一概には言えないが、入院が必要な重症患者を診る市内の2次救急病院でも8割が軽少患者といわれる昨今、かかりつけ医や三吉町の夜間成人診療所・夜間小児診療所、小児救急医療相談電話(♯8000)なども上手に利用してもらえたらという。
 さらに、食生活や睡眠時間などその日の体調にも影響されるので「ふだんの食生活や体調管理も心がけて。消防庁など様々なホームページにも対策があるので、知って防いでください」と呼びかけている。 


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