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こんにちは!いしいクリニックです!

特集・読み物


2014.7.11

No.72 ピロリ菌の検査や治療について 詳しく教えてください。

ピロリ菌の検査や治療が健康保険を使って出来るようになったと聞きました。詳しく教えてください。


 ピロリ菌は、正式にはヘリコバクター・ピロリという細菌で、胃の粘膜に生息しています。胃の中は強い酸性で通常の細菌は死滅してしまいますが、ピロリ菌は胃液の中の尿素を分解してアルカリ性のアンモニアを作り、自分の周囲だけ胃酸を中和して生きることができます。その一方で、アンモニアや作り出す毒素により胃の粘膜が障害されます。日本でピロリ菌に感染している人は少なくとも3000万人以上といわれ、子どものころ衛生状態の良くなかった50歳以上の人に多く、若い人の感染は減っています。感染したほとんどの人に胃炎が起こり、除菌しない限りピロリ菌は胃の中に住み続け、慢性胃炎の状態が長期間続きます。慢性胃炎そのものは無症状のことが多いのですが、胃の粘膜が障害され胃潰瘍や十二指腸潰瘍になりやすく、また胃がんの原因になることがわかっています。実際、早期胃がんで内視鏡治療を受けた患者さんにピロリ菌を除菌することにより、その後また別の部位に出来る新しい胃がんの発症率が3分の1に減少することが、日本の研究で明らかになっています。(ただし、除菌が成功した後でも胃がんが発見されることはありますので、引き続き胃がん検診を受けていく必要があります)。こうしたことを受けて、昨年の2月から、内視鏡検査(胃カメラ)で「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」と診断された人は保険を使ってピロリ菌の検査や治療を受けることができるようになりました。あくまで胃カメラが先ですが、何はともあれ胃がんがないことを確認し、胃炎があってピロリ菌がいそうだったら、胃がんの予防のために検査・除菌をしましょうといった格好になっています。

追記:福山市の胃がん検診で、胃カメラの検査を受けることができます。今まで口からの胃カメラでしんどかった方は、鼻から細いカメラを挿入する方法もありますのでご利用ください。