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WEB in 1面記事

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2014.5.29

100万本へステップアップ! 広がれローズマインド

あと15万株
ばら祭100万本の意味
 福山市市制施行100周年(2016年)には、100万本のばらのまちに。
 この具体的な数値目標は、08年3月調査の市内55万本に基づき、実現可能な値として設定された。現在、市内のばらは85万本(協働のまちづくり課発表/3月末現在)。既に当初の1・5倍にまで達している。
 では、この100万本は全国的にはどのレベルか? というのは、数え方の違いや、正式に他と比べていないこともあり、正確な位置づけは難しいそう。
 例えば、ハウステンボスの100万本は枝の本数で、福山の場合は、植栽本数100万本、つまり100万株(苗)をめざしているため、同じ数え方なら、福山は既に数百万本の計算が成り立つ。

ばらのまちの姿
 時に、「大きいばら公園を作ったらすぐ達成できるのでは?」という声がある。しかし、福山がめざすばらのまちは、市内の至るところにばらが咲く、ばらを育てる人(やさしさや、思いやり、助け合いの心=ローズマインドを持つ人)がいるまち。数を競うよりも、全国どこにもないまちの姿だ。
 もともと、福山がばらのまちになったのは、市街地の約8割を消失した福山空襲の後、現在のばら公園付近の住民が、戦後の荒廃した地に潤いをと、ばら苗約1千本を植えたのが始まり。これに行政が協力し、ばら公園としての整備が進められた歴史があるから。行政任せでは、官民一体のシンボルのばらとは、ずれてしまう。
 規模的に見ても今、ばら公園で5500本、緑町公園ローズヒルで5100本。両方あわせても1万本強。ということは市の公園や施設だけで残り15万本を叶えるには、このレベルが15個も必要ということになる。しかも、現在の85万本のうち、各家庭や地域、企業のばらの本数が9割に迫る勢いという。100万本は市民の力があって初めて達成できる目標値だ。
反論もあるが…
 ばらは棘もあり育てにくいため、学校や幼稚園などで子どもが取り組むのはどうか、街路樹の低木に置き換えることにより安全性やCO2削減効果が下がるのではないか、病害虫対策で農薬使用も増え環境時代に逆行、といった声が届く。
 全ての人が大賛成ではないのかもしれないが、学校や地域花壇のように、ばらを育てることでコミュニティ力が高まるのも大きな魅力。まだ半世紀の歴史ながら、官民一体の全国でも稀な福山らしい事業に育った。

花壇コン過去最高

 1968年度(昭和43年度)から毎年実施するばら花壇コンクールは、福山明るいまちづくり協議会主催で今年46回目。昨年に続き、過去最多の応募数を更新した。地域48花壇、企業・学校38花壇の計86花壇。年々増加し、浸透が伺える。
【最優秀賞 地域花壇】  「石神ばら花壇」(駅家町万能倉)が初受賞。浦上ふとん店さん前の道路をはさんだ住宅地の一角で石神神社そばにある。
 自宅でも10年来ばらを育てる大元義生さん(70歳)・和子さん(65歳)夫妻を中心に同好会が発足したのは、5年前。200㎡に100種207本を立体的に構成し育てた。「世話が大変だと思ったことはない。地域のみなさんが来て見て、喜んでもらえることが嬉しい」と語っている。


【最優秀賞 企業学校花壇】
 水呑町の「おおもとウィメンズクリニック」は2度目の受賞。60種160本がこんもりと花開く。福山にちなむばらのコーナーがあり、正面だけでなく、敷地の横や後ろもつるばらが取り囲む。大本裕之院長(61歳)・佳恵副院長(44歳)夫妻を中心に、診療前などに手入れしてきた。「患者さんの癒しに。また、地域の人が明るい気持ちになる空間になれば。気軽に見に来て」と呼びかけている。
【優秀賞 地域花壇】
①御幸町の森脇ふれあいクラブは、昨年から川をはさんで2つの公園を管理。写真は一昨年整備の新しい公園。②深津公民館西隣で、深津ばら会が育てる。アンジェラのアーチの奥へばらの小道が続く。③新涯5丁目公園では、同地区老人会(幸寿会)が育てる。4色のつるばらが鮮やか。
【優秀賞 企業学校花壇】
④福山SA上り線(津之郷町)のサルボ両備は、昨年リニューアル。900㎡に高低差があり散策も。⑤グランラセーレの森(春日町)は、大聖堂をつるばらの塀が囲む。リニューアルで久々の応募・受賞。

ばら大学過去最高

 23日、100万本のばらのまち成功の鍵を握るともいわれる今年度「福山ばら大学」が開講した。市民参画センターで開かれた式典には、同センターと北部市民センターで1年間学ぶ77人の受講生が集った。
 2010年度に始まり、これまで216人の修了生を輩出したばら大学。この5期生は、過去最高数となった。
 ばら大学は、ばらの育て方や病害虫対策の座学、剪定や挿し木、つるばらの誘因、植え替えなどの実技を学ぶ講座で、経験を積んだ後は、地域でばらを育てるリーダーになることも期待される。
 羽田市長は「ばらを育てるローズマインドを持つ、市民の皆さんの思いが必要。地域のリーダーになって」と期待を込めた。受講生を代表して、荒木瑞穂さん(今津町42歳)は「知識を習得し、100万本のばらのまちへ率先して取り組みます」と誓った。


(第47回福山ばら祭の様子は次ページで)