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こんにちは!循環器科内科です!

特集・読み物


2014.5.15

No.53「肥大型心筋症の症状と治療法」

肥大型心筋症はどんな病気ですか?

高血圧などの原因となる病気がないのに、心筋の肥大がおこる病気です。左心室の筋肉が肥大して、左室の広がりが悪くなる病気です。心肥大の分布が不均一であることが特徴的です。左室から血液が出ていく場所が狭くなる場合があり、そのような場合は閉塞性肥大型心筋症と呼ばれます。
 病気の原因は、原因不明のことが多いのですが、遺伝子異常が原因で発病することもあります。
 症状は、大部分の患者さんが、無症状のことが多く、検診で心電図異常によって見つかる場合が多いです。症状の出る場合は、動悸やめまい、運動時の呼吸困難・胸の圧迫感などがあります。失神がみられることもあり、原因は不整脈による場合や、閉塞性肥大型心筋症の場合には、運動すると左室から血液が出ていく場所が狭くなり、全身に血液が十分に送られなくなることによっても生じます。若年者で突然死がみられる場合、この病気のことがあります。
 診断には、心エコー検査で、左室肥大の程度や分布、左室流出路狭窄 の有無や程度、心機能などを知ることが出来ます。
 治療法は、運動を避けること、特に閉塞性肥大型心筋症では、左室から血液が出ていく場所が運動によってさらに狭くなりますので、失神や突然死が起こるので注意が必要です。薬は、左心室を拡がりやすくするための薬を用います。突然死の原因となる重い不整脈に対しては、不整脈を抑える薬、さらに植込み型除細動器が必要となることもあります。
 一般に病気の経過は良好で、全く無症状のまま天寿を全うする方も少なくありません。症状の有無にかかわらず、危険な不整脈が出たり、心機能の低下が進行することがあり、定期的に経過観察を受けることが重要です。死因として、若年者では突然死、特に運動中の突然死が多く、壮年~高齢者では心不全死やとくに心房細動などの不整脈を合併した場合など心臓内に生じた血栓による塞栓症死が主となります。