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みんな、みんな、仏さま

特集・読み物


2014.3.7

お話し73 見えないものを拝む

 真言宗のお寺では、よく仏像をお納めしている厨子の扉を閉めたままお祀りしています。これを秘仏といいます。お寺によって数年に一度、数十年に一度だけ開扉してお姿を拝見したり、中には開創以来一度も扉を開けずに拝まれている仏様もあったりします。
 仏様は、お釈迦さまなど実在された聖者を除いて、ほとんどが実際にこの世に肉体を有するものではなく、実体として目に見えないお姿なのです。例えば真言宗の大日如来とは大宇宙の真理そのものの事であり人間の形態をしたものではありませんが、礼拝の対象として認識しやすいように私たち人間を同じ容姿で表現されているのです。
 仏様とは、実際に目には見えないけれども、大いなる宇宙のみなぎる力として確実に存在しているものなのです。仏像はその力を宿すものであり、秘仏とは、扉を閉めてしまうことによって、ただ形に捉われるのではなく、そこにある真理を観じるためにあるのです。
 当山御本尊・薬師如来像も五年前に修復して以来、お姿を露見してお祀りしていましたが、このたび厨子に鎮まりいただき、閉扉いたしました。