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Prekoトップページ > 連載エッセイ > みんな、みんな、仏さま > お話し71 諸悪莫作(しょあくまくさ) 衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)
みんな、みんな、仏さま

特集・読み物


2014.1.9

お話し71 諸悪莫作(しょあくまくさ) 衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)

 昔、中国に白楽天という有名な詩人がいました。白楽天は仏教に大変深い興味を持ち、その極意を知りたくなって山林で修行を続ける有名な僧侶である道林和尚を訪ねました。道林和尚は木の上に登って座禅をしていました。木の上は危険ですが、それよりも世の中の欲望、嫉妬、喧騒の中で生きる方がよほど危険であると、その姿をもって仏道修行の大切さを説いていたのです。白楽天が「和尚、仏教の神髄とは何ですか?」と問いかけると、これに対して和尚はこう述べたのです。「諸悪莫作、衆善奉行(諸々の悪事を止めて、善行を多く積むことだ!)」と。これを聞いた白楽天は大笑いします。「そんな簡単な事は三歳の子でも知っていることではないか!」と。和尚は「三歳の子でも知っているが、実践するのは八十歳の老人でも難しいことだ!」と一喝したのです。
 確かに、ここで述べられている内容を理解するのは簡単な事です。しかし簡単な内容のものほど実行するのは難しいことなのです。「悪い事をしない、善い事をする。」ちょっとした時に思い出したい、今年一年間も気に留めていたい言葉です。