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みんな、みんな、仏さま

特集・読み物


2013.10.11

お話し68 袈裟のはなし

 僧侶が肌身離さず携えていなければならない道具の一つに袈裟があります。僧侶が身に着ける衣裳のことです。もともと俗世間を捨てた出家修行者が身に着ける衣裳は粗末なものです。糞掃衣(ふんぞうえ・「トイレ掃除に使う布」の意)と呼ばれるように、使い古されて捨てられた粗末な布を寄せ集め縫い合わせて作られたものなのです。今でも袈裟の形式が細かな布を縫合したような姿であるのはこの名残です。
 また金襴錦で出来た豪華な袈裟でも、遠景に連なる山の模様(遠山模様)が描かれているのは、破れた衣を何度も何度も補修してアップリケを重ねた時の模様のデザインなのです。
 僧侶は受戒という儀式に臨み、その際に仏様の御身体そのものと同体として袈裟を授かり一生大切にするのです。身に着ける時は「袈裟偈」という短いお経を唱えます。
 在家の仏教徒が肩に掛ける輪袈裟は僧侶が身に着ける袈裟をたたんだ形を最略化したもので、意味は僧侶のものと同じです。仏さまにお参りするときは身に着けてお参りします。また御数珠同様で、仏具はご不浄に入る時は身から外すのが作法です。