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こんにちは!産婦人科です!

特集・読み物


2009.8.21

No.10 「妻の出産、夫の役割は?」

妻との間にまだ子どもはいませんが、生まれる時は絶対に立ち会いたいと思っています。ただ、不安もあり何ができるだろうかとか、オロオロしないかなど心配です。立ち会い出産の時の夫の役目を教えてください。
(31歳 会社員)

 ほとんどの妊娠は、出産まで無事に経過し、ほとんどの分娩は無事に経過して健康な赤ちゃんが生まれるものです。(ただし、高年初産婦が多くなった現在では、母児共に健康であれば帝王切開による分娩も、無事な分娩の中に入れます。)したがって世の「夫」たるものは、分娩に際しては静かに落ち着いて、オロオロせずに待っていればよいのです。助産師と産科医を信頼してまかせておけばよいのです。“分娩”という赤ちゃんが“母体の産道”を通って出てくる経過そのものに対しては、夫たるものに為すすべは何もありません。手をこまねいて見ているだけの存在です。
 夫に出来ることは、むしろ妊娠から分娩までにあるのです。赤ちゃんを育てるにあたって、一番に頼れるのは夫のあなただけです。貴殿に「子育ては己が引き受けるぞ」という自信があるでしょうか。夫が精神的にも、肉体的にも健全で、更に経済的にもしっかりしていれば妻は安心して分娩に臨むことができます。もちろん今日まで彼女と共に「妊娠して子供をつくるということ」は、どういう事か考えたでしょうし、生まれてくる子供に対して充分に責任が持てる存在かどうか、毎日の自分の生活は妻の期待に応えるものになっているかどうか、実は、これがしっかりしていれば、妻は安心して分娩ができるのです。貴殿に対する信頼の絆が、そのまま大きな力、娩出力となって健康な赤ちゃんが生まれるのです。見つめ合う二人の瞳に信頼感が溢れ、そっと妻の肩に触れる手に愛情の汗を感じとれば、妻はそれだけで最大限の娩出力を発揮することが出来るのです。めでたく妊娠されたなら赤ちゃんと三人で毎日楽しい会話を続ける事が大切です。赤ちゃんは二人の会話を全て聴いているのですから。そして妊娠中の妻に対する思いやりや親切な日常生活、そして妊娠・分娩に対する科学的な知識の習得も大切なことです。即ち立会分娩に際して貴方に出来ることは精神的なサポートなのです。

こんにちは!産婦人科です!

◎この記事を書いたのは

産科・婦人科 松岡病院
院長 松岡 巖 先生
TEL:084-923-0385