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こんにちは!糖尿病専門医です!

特集・読み物


2013.6.3

No.48「あらためて糖質制限について想うこと~後編~」

先日、テレビで糖質制限は勧められない、と伝えられていましたが、やはり糖質制限を行ってはいけないのでしょうか?

肥満の原因は実は炭水化物(糖質)だった、という驚きの意見は、あっという間に全世界を駆け廻り、過度な糖質制限食へとシフトするようになりました。糖質だけを徹底して摂らなければ、太らない、血糖値も下げる、という論理は、確かに一理あります。多くのひとが極端な糖質制限に走ったのも、この影響だと考えられています。我々は糖質制限を行っていた原始人に戻ったのだ、肥満も糖尿病もない、原始人を見習うべきだ、という極端な意見すらあったわけです。
 しかし、この極端な糖質制限は、血糖を下げ、肥満も解消するにも関わらず、まだその詳細なメカニズムはわからないものの、大血管イベント、すなわち、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことが明らかとなりました。
 そもそも、肥満も糖尿病にも縁のない原始人は、果たして長寿だったでしょうか?彼らは、生殖年齢を超えると、すぐ死が迫るくらい、短命だった、ということを決して忘れてはいけません。穀物の栽培が可能となり、安定した糖質の摂取が、人類の寿命を延ばしたことは疑いもない事実です。ですから、ここで重要なことは、糖質が肥満の原因になることをしっかり直視しつつも、糖質の摂取を極端に少なくすることは避けるべきである、ということです。
  “糖”は、即座に燃焼でき、エネルギー源となる重要な栄養素であります。過剰な摂取にならないようにしつつ、必要な糖質を摂取することが大切です。 ですから、私は、従来の食事療法が難しい患者さんに対して、糖質の過剰摂取を防止することを主目的としたマイルドな糖質制限に関しては、食事療法の選択肢として、残すべきである、と考えています。


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